おしゃべりを楽しむ
朝市での楽しみは、出店している方とのおしゃべり。
一たび挨拶を交わせば「花買ってくんなぉ〜」から始まり、「どっからきたの」、「ひとりもんかい?」、「はよぉ結婚しねっば」とか、このあたりのお母さんたち節が炸裂します。
会話を楽しみながらお買いものすることになりますから、時間はたっぷりとってくださいね。
よく晴れた日に日向ぼっこしながら、この野菜たちがどう作られたのか とか、この野菜はこう料理するとおいしいとか、お話を聞く。
夏にはナスやキュウリ、トマトが、冬になるとホウレンソウ、大根、白菜などのほか、干物などの海産物も並び、朝市に来ると季節を感じることができます。
東浪見から来る梨園のおばあちゃんはいつも気になるものを置いていて、私のお気に入りのお店。
夏には小ぶりのかわいいリンゴ(千葉県でもリンゴがとれるんですね!甘酸っぱくて懐かしい味でした)、冬には手作りのこんにゃく。この辺りの農家ではこんにゃくの手作りも珍しくはないそうですが、農家さんの日常はなかなか知りえないところ。
朝市では、「伝統的な農家の生活」、「おばあちゃんのなんでも手作りライフ」を垣間見ることができます。
「俺はこの辺の情報屋だからよ。」という金物屋のおじちゃん、朝市の名物おじちゃんです。
この金物屋さんはいすみ市内の朝市と大多喜の朝市をほとんど休みなく回っているそう。
金物屋さんには、聞かないと用途のわからない面白そうなものがいっぱい。
例えばこちら。
これは、竹を縦に6等分に割る道具。竹林の多いこの地域ならではです。
この金物屋さん、おしゃべり好きの聞き上手。
ついつい長話しながら、「この包丁で梨剥いてごらん。いい切れ味だよ!」なんてちゃっかり営業も。梨を剥いてみんなで座って食べながら、またおしゃべり。そして他の出店者の方にもおすそ分け
朝市は、お客さんと出店者の方の垣根が低いように感じます。
昔から、朝市では変わらずこういうスタイルで物の売り買いがされていたんだろうな と連想させる一コマでした。 |