一方、蕎麦打ちも試行錯誤の連続。例えば、つなぎで使う小麦も自家栽培したものの、蕎麦粉より小麦の強さが出てしまって使えなかったとか。
現在「ひらが」で食べられる手打ちそばは「二八」。 「二八」とは蕎麦粉8:小麦粉2で打った蕎麦の総称のことを言います。いすみ産の蕎麦はこの「二八」が最も合うということです。。
春には旬の「ふきのとう味噌つけむすび」も出すそうです。 海老天の天ぷらはサックサクで海老もプリップリで言うことなしです。 また、ニンニク味噌も、食欲をそそります。地元の農家さんの手作りで「天下一品」という商品名で、農産物直売所「ごじゃ箱」大原店で購入できます。 ご飯ももちろん、いすみ産のお米。 他にも、野菜てんぷらには自宅の畑で採れた野菜を使ったりと、地産地消にこだわっています。 今回、「夷隅川そば」といすみ産のつけむすびを一緒にいただき、その取り合わせとおいしさに満足。すべていすみ産なんて、なんとも素敵だなあと思いました。
「ひらが」の敷地内には、ちょっとした小屋があります。 そこでは、平賀さん自ら指導する「蕎麦打ち教室」と、「貸しギャラリー」が展開されています。 教室の開催日時は、毎週月曜日15:50〜と毎月第四火曜日10:00〜、13:30〜。 予約が必要になります。 料金は体験教室が1回3,000円、初級コースは5回で12,000円です。 段位取得コースもあり、用具一式と材料は用意してくださるそうですので、興味のある方はぜひお問い合わせください。 取材の日はプロの料理人の方と、趣味で習いたいと参加されている男性二人がお見えでした。
こんな風に、ただのお蕎麦屋さんではなく、「蕎麦打ち教室」や「貸しギャラリー」など、幅広い活動を展開している「ひらが」。少しでも夷隅川産の蕎麦を知ってもらおう、ギャラリーを使って地域を活性化しようという思いが溢れています。 平賀さんの夢は、いすみ市中のおそば屋さんで、「夷隅川そば」が食べられるようになること。 いつの日か、「いすみといえば夷隅川そば」と言われるようになる時代が来るかもしれませんね。 そんな地元の食おこしのためにがんばっている「ひらが」で、ぜひ皆さんもおいしいお蕎麦と「つけむすび」を召し上がってみてください。
手打ち蕎麦 ひらが いすみ市 岬町東中滝 429 0470-87-3036 定休日 火曜日(月曜日・金曜日は昼のみ営業) 営業時間11:00から14:00 17:00から19:00(月曜日・金曜日は昼のみ営業)