ゆっくり自然に触れながらパン作り
カウンターに並ぶ予約注文のパンの列からは、常連さんがたくさんいらっしゃることがうかがえます。
「そうですね、毎週注文をくださる方もいらっしゃいます。『かめりあ』のパンが、みなさんの生活に入っているのはとてもうれしい」という小倉さんは、市原生まれの移住者。
お店のオープンは平成14年5月20日。
この地を選んだのは直感だったそうです。
移住を考え、いくつかの土地を訪ねる中で、日々にさりげなく自然に触れられるこの地を気に入り、ここに落ち着くことを決めました。
小倉さんは東京で6年間、洋菓子屋さんに勤めていたというキャリアの持ち主。洋菓子を作るうちにパンにも興味を持ち、パン教室に通い始めます。
小倉さんが通ったのは、大正生まれのおばあちゃんが教えるパン教室。
おばあちゃんと教室の雰囲気がすてきだったそうです。
また、天然酵母のゆったりとした発酵過程のペースが自分に合っていたと、小倉さんは笑います。
「パンを作る過程が好きなんです。パンは生き物。季節によって発酵の度合いが変わってきたりする。自分がきちんとしていないといいパンが焼けないので、毎日が修行です」。
このような考えをお持ちの小倉さんのもとで、「かめりあ」のパンは丁寧に焼かれているのです。
また、管理栄養士の資格も持つ小倉さん。
食品添加物などには気を付けながらも「食は楽しみ。気にし過ぎずに気を付ける。そうしているうちに、自然と体にやさしいものを作るようになった。」と言います。
使用酵母は「あこ」。パン全般とスコーンは酵母で焼いています。 |