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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所
 

自分生活@いすみ

第19回
「すべてがつながる意識を持てば地域がよくなる」
〜建築、ヨガ、フラを通じて、意識をつなぐ太田加世さんのハピネス・オブ・ライフ〜

文・写真:岡田美保
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光風林 太田加世 さん

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光風林さん

私が移住した頃から知っているその建物は屋根から竹が飛び出し、廃墟と化していました。

手ぬぐいが似合う若い大工さん達がトンカン作業している姿を横目に見ながら、早4年。少しずつ竹林が開けて、新しい建物ができ、土壁が塗られ、できあがった「光風林」で暮らし、働く太田加世さんを取材してきました。

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土に触れて感じた「この土地に暮らすこと」

太田加世さん「いすみに土地を購入してからも、東京と行き来する生活は大変だったけど、いすみに戻ってくると星がきれいで、ホッとした。いすみで出会う人はどこか力が抜けていて、優しいなぁと感じた。」と来た頃のことを話してくれました。

以前の事務所は借家で、敷地も小さく、菜園も自由にできなかった。いすみの地に畑を作り、土に触れていると、この土地に根をおろして「暮らす」ことを実感したそうです。

2014年春から事務所機能と自宅をいすみに移し、畑にいる時間も増え、採れる野菜も充実してきました。
訪ねた時は、ゴーヤやへちまのグリーンカーテンがきれいで、チリメンシソやイタリアンパセリなどのハーブが茂っていました。

敷地内あちこちにパーマカルチャーを取り入れた畑があり、ゆるやかにカーブする小道を歩くのはとても気持ちがよいです。

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建物を建てることは環境をよくすること

太田加世さん加世さんは大学で色彩心理学を研究中に建築に興味を持ち、本格的に勉強するためイタリアへ留学、インテリアデザインとインダストリアルデザインを学んだ後、建築の道へ進みます。

帰国後、いくつかの設計事務所を経て、アーキテクトビルダー(建築の設計と施工の両方を行う)として光風林(Kou Fu Rin)で活動しています。

加世さんは元々設計が主でしたが、光風林では設計も大工仕事も行います。ノミを持ったことがないところから、目の前にある大工仕事を必死でこなして、筒井壽英(としひで)さんと共に様々な建物を生みだしてきました。

ご夫婦でお休みには、イタリア、バリ、ハワイ、台湾などを旅行しました。
昔からその土地で培われてきた根源的な暮らし、「土地」に触れる旅で、出会った人、その土地独特の建築様式、資源の使い方など、見て感じたことすべてが光風林の仕事に活きています。

光風林の建物はひとつひとつが手作業です。

光風林の家

施主と一緒にその人の暮らし方や、その人にとって「家」とは何か考えるところから、木材や土、装飾ひとつ、宝探しのように、地域にある資源や施主のつながりの中から見つけていきます。

未来へゴミを残さず、その土地の風土にあった建物を建てるにはまず、「そこにあるもので何ができるだろう?」から考えるのが無理のない形だといいます。

住む人が誇りをもって住めるように、いえづくりにも積極的に参加してもらい、一緒に作りあげていきます。

最近、セルフビルドワークショップの依頼が増えて来たそうです。

昔は家づくり、屋根の葺き替えなど、各地域の人達がお互いに協力してやっていたこと。今、人々が「手作り」に目を向けているのは、人間の本質に戻ろうとしているからかもしれません。

「土壁塗りやかまど作り、パーマカルチャー塾などのワークショップを開催して、光風林ができること、知っていることをシェアしていきたい。自分達ができる「建物を建てること」で地域と環境をよくする活動をしていきたい」と加世さんは言います。

事務所、自宅、ワークショップスペースを兼ねる悠寿館(ゆうじゅかん)にはその工夫がいっぱい。雨水利用、草屋根、太陽熱温水利用、土壁などの実例を見ることができます。
かまど作りやペチカ作りワークショップなど、地域の農家さんとコラボしたイベントを不定期で開催しています。

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自分にとって「丁度よい」を知るセルフビルドのすすめ

光風林のイベント  かまど

住み始めると同時に必要最低限必要な台所やお風呂を優先に整えました。

五右衛門風呂は頂きものを再利用しています。
五右衛門風呂を焚く時、熱すぎず、ぬる過ぎず丁度よく焚くと、労力も、薪も水も最低限で済み、たらい一杯のお湯をどう使ったら心地よく洗い流せるかを試したり、作りかけだからこそ、工夫する楽しみや発見があったり、「自分にとって丁度よいところ」を考えるきっかけになったと笑いながら話してくれました。

自分にとって幸せと感じる基準を整理し、どこで満足できるかを考えること。自分の足るを知り、形にしていくことができるのかがセルフビルドの醍醐味かもしれません。

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ライフワークについて

「ヨガに出会ったのは13年前、体が温まって、肩こりがとれるからくらいの軽い気持ちで始めたけど、続けていくうちに心(マインド)が安定していくのを実感したんだよね。菜食に移行したのもヨガを始めた頃自然と。菜食というと制限された食事と思われるけど、かえってひとつひとつの野菜の利用の幅が広がって、味覚の世界が広がったのを感じるんだよね。」

ヨガヨガを始めた頃のことを話してくれました。マインドの安定、食生活の安定、どちらも相互作用あって、少しずつ変化してきたそうです。

「yoga 」というのは手も足も、山も川も、人も自然も「全てがつながっている」という意味だそうです。

「偶然にもこの地域で住むことになったからこそ、この地域の人達と同じ空間を共有するコミュニティーのためのヨガをやりたい。

同じ地域の人達が一緒に体を動かし、リラックスして同じ気持ちを共有することはいい関係を作ることにつながるから。」

加世さんが無料で開催しているそのヨガは『ウェーブ オブ ハピネス』(=幸せの波)というそうです。

「お互いに影響し合うのがコミュニティーだから、幸せな気持ちを波及させていくほうが、その地域や住む人にとっていいに決まっているよね。」と穏やかな表情で話してくれました。

加世さんがもつもうひとつの世界「フラ」。

フラ「4年前にフラを始めて、表現するということに喜びを感じたの。
フラの振りつけのひとつひとつに意味があって、元々、自己表現は苦手だったけど、その振りを表現することで、「愛」も「否定」も同じように大事な表現だと理解したし、自分の中にない感情も体験した。そして、苦手とか、できないと感じていることも自分で限界を決めているんだと気がついた。自分と他を比べて、違いを見つけることはエゴだと知ったし、ヨガやフラを通じて、人も自然もみんながつながっていると感じることができて、アーキテクトビルダーとしても、空間や素材、そこに暮らす人をどう活かすかを学んだと思う。」

「光風林で「建物をたてる」ことも、ヨガを通して「地域の幸せの波でいっぱいにする」ことも、フラで「感情を表現する」ことも結局は形を変えて同じことをやっているんだよね。」

とはにかみながら答えてくれました。

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取材を終えて

「種が鳥や風に運ばれた土地で、根を張り、その土地の景色となり、土をよくしていくように、その土地の環境をよくするように暮らしたい」との言葉に加世さんの生き方を見たような気がしました。

この地域で生きるということは、その土地や人、すべてとつながっているという意識を持つこと。多くの人が「すべてがつながっている」という気持ちを持てたら、まわりのことも大事にできるし、川にゴミも捨てなくなるだろう。自分のためとか誰かのためとかでなく、すべてのために世の中が動いていけるのかもしれない。

人にとって暮らしやすい環境はすべてにとって心地よいはずで、その上で『足るを知ること=その土地や居住空間に責任をもつこと』、そのためになにができるか?

自分の足るを知るために、何かができていく行程をひとつひとつ自分で整理すること、工夫すること。自分のできることで地域に関わることひとつひとつは小さな活動かもしれないけど、その波が大きな波になって、地域をハッピーにしていく。

一人一人の小さなハピネスがみんなのハピネス。
そんな風に「つながっている」を意識して、日々を暮らしてみませんか?

 光風林(Kou Fu Rin)
住所:〒299-4504 千葉県いすみ市岬町桑田2420-2,
電話:0470-64-6312
メール:koufurin@pop21.odn.ne.jp
HP:http://www.koufurin.com/
Facebook:http://on.fb.me/1UQIKJR
※イベント情報はFacebookをご確認下さい。

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