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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

自分生活@いすみ

第8回
地域とカラダを元気に! 太田さんのイキイキ健康づくりライフ

文:大花慶子 写真:岡田美保
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太田美千代さん (石川県出身 42歳 カイロプラクティック院オーナー 2児の母)
 
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太田美千代さん  「こんにちは〜」。
いつも当NPO事務所に笑顔で現れる太田さんは、周囲を明るくするムードメーカー。
ママ仲間を集めて癒しのイベントを開催したり、体の歪みをとる体操教室を企画したり。
2人の女の子のお母さんでありながら、カイロプラクティック院を経営して、地域の人々の健康づくりに邁進している“健康伝道師”でもあります。
 
いすみ市岬町は「岬梨」が特産。その岬梨を生産している農家の一角に、太田さんの自宅兼カイロプラクティック院があります。
今回は、太田さんのサロンにお邪魔して、お話を伺ってきました。
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得意な絵を仕事に。北陸から東京、そして、ご主人の実家、岬町へ

太田さんは1970年石川県生まれ。小さな頃から雪かきで鍛えられて育ったそうです。
絵を描くのが得意で、美術の先生になりたくて、教員免許の取れる信州の大学に進みます。大学卒業後は、故郷の石川県に戻り、産休代行で小学校の先生になりました。
ところが、自立心旺盛な太田さん。「1人でどこまでやっていけるか挑戦したい」と、東京に出ることを決意。DTPデザインの学校に通います。
身につけたスキルをいかして、DTPデザインもできるイラストレーターとしてフリーで仕事をはじめました。しかし、収入が不安定なため、派遣会社に登録、証券会社に勤務します。
そして、そこで一緒に働いていた雅彦さんに出会い、結婚。1997年、美千代さん27歳、雅彦さん32歳のときでした。
 太田さん

太田さん家族  2004年、2歳になる長女桃琴(ももこ)ちゃんを連れて、雅彦さんの実家である岬町(当時)に帰ることになりました。
もともと北陸の田舎でのびのび育った太田さん、子育ては自然環境に恵まれた田舎がいいなと思っていましたし、雅彦さんが長男でいずれ親の面倒を見なくてはと思っていましたので、いすみ市(当時岬町)で暮らすことにはなんの抵抗もありませんでした。
実際住んでみて、思ったほど買い物にも不便はなく、気候や環境がよくて、住みやすい地域だと感じたそうです。
そして翌年(2006年)には次女朱音(あかね)ちゃんも誕生。2人ともお転婆で、田んぼの中を走り回ったり、川で遊んだりしながら、近所のお年寄り達にもかわいがられているそうです。

ところで、いすみの兼業梨農家にお嫁にきた太田さん。実際、いすみの生活で驚いたことなどもいくつかあったようです。
まず、家は名字ではなく、昔から呼ばれている屋号で呼び合うこと。ちなみに、太田さんの家の屋号は「いっちぇどん(市兵衛さん)」なのだそうです。
それから、「子安講(こやすこう)」という房総地域での伝統的な風習。
太田さんの住んでいる集落は30軒ほどあり、その集落のお嫁さん達だけが集まってお念仏を唱える会が年に3回あるそうです。それはかつて、農家のお嫁さん達が忙しい農作業の合間の息抜きの場だったようですが、現在もお嫁さん達の情報交換の場になっているそうです。
太田さんも、できるだけ参加して交流を楽しんでいるそうです。

自宅前の風景
 自宅の梨農園
自宅前の風景  自宅の梨農園
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健康づくりに奉仕したい!・・・カイロプラクティク院の開業

実は、太田さんは20代の頃から、腰痛(坐骨神経痛)に悩まされていました。
痛みが出ると痛み止めの薬を飲んでも一時的によくなるだけで、また同じ症状が出てしまう。なんとか薬を飲まないで治るところはないかと、千葉市の稲毛にあるカイロプラクティック院に通いました。
そこで教えてもらった簡単な体操を家でやっていうちに、みるみる良くなるのを体感。体の不調は薬やお医者さんに頼るのではなく、「自分の体のことは自分で治せる」という意識を少しでも多くの人に持ってもらえたら、と思いはじめました。

そこで、通っていた先生についてカイロプラクティックを本格的に学び、1年後には、離れとして建てられた自宅の一角に「カイロプラクティック院」を無事開業しました。2010年6月のことでした。

「カイロプラクティック」とは、1895年に米国人によって創案された脊椎矯正療法といわれるものだそうです。疾病の原因が脊椎などの椎骨(運動分節)の構造的、機能的な歪みにあるとの考えに基づいていて、その歪みを調整することで疾病を治療することが可能であるとされています。体全体のバランスを整えることで、薬物や外科をなるべく用いずに、自然治癒力を高めて治療する民間療法です。

施術する太田さん  ※サロンのパンフレットや資料なども、これまでのスキルをいかして自作。
学校の先生だったことも幸いして、教えることも大勢の前で話すことも苦手でありません。
これまで培ってきた経験が花開くことになったのでした。
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地域の健康づくりアドバイザーとして活動

現在、太田さんは、「1人でも多くの人に体験してもらおう、健康になってもらおう」と、いすみ市内はもちろん、周辺の地域にもどんどん出かけて、「骨盤体操教室」、「骨盤調整体験」などの開催にも力を注いでいます。

骨盤体操無料体験会  骨盤調整体験
大原文化センターにて 骨盤体操無料体験会  岬町の青空市にて骨盤調整体験(ブログより)

自宅のサロンに来るお客さんは、加齢とともに体の不調を訴える、50代から70代の女性が多いそうです。
これは、特に閉経後、カルシウムがなくなって、骨そしょう症になりやすいためなのだとか。
場合によっては、カルシウムを補給するサプリを取ることもお勧めしているそうです。

私達取材に伺ったスタッフも、実際、サプリを取る前と取った後の体の可動域を見てもらいましたが、明らかに差が出ていることにビックリ!カルシウムを入れることで、体が柔らかくなり、神経伝達も向上するのだそうです。

ところで、いろいろな場所に出向いて、たくさんの人に会ってきた太田さんですが、地域ごとに健康に対する意識の差というのも感じるそうです。
「どうしたら良くなるの?体験してみたいわ」という好奇心旺盛な人が多い地域と、「病気は仕方ないもの。病気になったら大きな病院に行けばいい」と、諦めてしまう人が多い地域と。
太田さんが出会うのは、どちらかというと、後者の方。
だから、たった1人の患者さんからの出会いを大切にして、その患者さんの健康づくりを応援し、それが広がって、その地域の意識が変わるのを気長に待つことが必要なのだそうです。

それから、太田さんは、同じような癒し系の仕事をしているママ仲間の活動も、積極的にも応援しています。当NPOで開催している「いすみプチ癒しフェスタ」もそのひとつです。
今年(2012年) 3月11日に開催した「いすみライフマーケットinちまち」でも、「癒しフェスタ」に参加しているママ仲間が参加してくれました。
太田さんの播いた種は、少しずつ芽を出しはじめています。

太田さんのこれからの夢は、もっと地域の人に健康になってもらいたい、もっと大きな会場で、健康講座を開催してみたいとのこと。
子育てまっただ中の主婦として、地域の健康づくりを応援するカイロプラクターとして、誇りをもちながら邁進する太田さんの毎日は続きます。

 太田カイロプラクティック院
住所 いすみ市岬町椎木1673
電話 080-2211-1914
定休日 なし(年末年始・お盆は休)
営業時間 午前9時〜午後8時まで(最終受付6時半)
ブログ カイロプラクティック日和

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