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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

スタッフオススメ特情報

第29回 いすみ“パン屋さん”巡りその5
「BAKERY KONATE」

文・写真:三星 千絵
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太東埼燈台近くの国道沿いにある白い小さなパン屋さん

一宮から太東へ。いすみ市街に向けて車通りの多い国道128号線を走っていると、ふと目をひかれる建物があります。白い小さなパン屋さん、「BAKERY KONATE(コナテ)」。
朝からパンのいい香りがし、お昼時になるとその香りに引き寄せられるようにして、たくさんの方が入れ換わり立ち替わりやってきます。

コナテ

仕込み中の宮本さんKONATEのオープンは2009年9月。「粉・手」からお店の名前を付けました。
宮本望さん、千恵さん、ご夫婦でパンを焼いています。ご主人は東京都出身。パンづくりに関わる様になって間もなく20年。ハードパン、菓子パン、基礎から商品開発まで、様々関わりました。
奥様はいすみ市大原出身。

出会いのきっかけは、修業先が同じだったこと。結婚して一緒にパン屋さんをやろうとなった時、奥様の実家にも近く、よくサーフィンに通っていたご主人にも馴染みのあるいすみ市を選んだのは自然な流れだったと言います。

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お客さまの声から新しいメニューのヒントを

店内では、常時40種類のパンが並べられています。

一番人気はバゲット。お薦めの食べ方はスライスしてバターを塗っていただくこと。食パンも予約が入るほど人気です。
お客さまの声から生まれた商品もあります。くりとゆずのパンもその一つ。「この組み合わせ、おいしいらしいよ」とお話を聞き、試作を重ね今では定番商品になりました。

今でも新商品の開発は続けていますが、定番商品の改良にも力をいれていて、オープンから変わらないメニューが自慢の一つ。「同じものでもどんどんとおいしいものに高めていきたいんです。いつも同じものを購入されてる方に『最近ますますおいしくなったね』と言われるのがうれしいです。」

konateのパン konateのパン

パンを焼く宮本さんパン屋さんの朝は早い。
宮本さんも朝4時から仕込みが始まります。

10時30分のオープンに向けてパンを焼き続け、11時30分頃には全てのパンが焼き上がります。開店と同時に多くのお客様がいらっしゃり、来客のピークは12時頃。 14時頃にはなくなってしまうこともしばしば。

取材の日、14時過ぎにおじゃましたのですが、すでにほとんどのパンが売り切れていました。「ちょっと時間が遅くなると売り切れちゃってないんですよ。」と常連さんは言います。お目当てのパンがある場合は、12時頃の来店がオススメです。

この日、11時におじゃましたこともあり、たくさんのパンが並んでいました。

konateのパン konateのパン
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手書きのかわいいメニューが評判

手書きのかわいいメニュー店内に手書きで書かれたかわいいメニューを見つけました。

こちらは友人の山辺文恵さん作。山辺さんは「いすみライフマーケットinちまち」で様々なイベントを企画し、盛り上げてくれている「わっくわっく」の主宰者。

山辺さんとは、子どもが同じ保育園・小学校に通っていることで親しくなっていったのですが、「わっくわっく」のイベントチラシを目にした時に、メニューをつくるならばぜひお願いしたいと声をかけました。

手書きのかわいいパンのイラストがお店のイメージにぴったりでお二人の似顔絵も「似てる!」と大変好評です。

メニューができてから予約もスムーズになりました。「パンの予約を受けるようになって、メニューがあるといいなぁと思うようになったんです。山辺さんのこのメニューのおかけで、予約もとてもスムーズに受けられるようになりました。お目当てのパンを手に入れたいと、このメニュー片手にご予約下さる方も増えたんですよ。」

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小さな店内で生まれる小さなつながり

4坪の小さな店内には、様々なお客さまがやってきます。
毎日来てくれるママさん、自転車で来るおばあちゃん、波乗りの帰りにと寄ってくれるサーファーさん。車通りの多い通り沿いにあるのでふらりと立ち寄って下さる方もいれば、地元の常連さんも多い。

決して広くない店内なので、気がつくとお客さん同士「これおいしいですよ。」と、会話が弾んでいることもあるそう。

「お客さまの様子を見ながらですが、僕たちもお話することも多いですよ。」
お客さまを気遣うお二人の接客が、ちょうどいい心地よさをつくり、あったかい空間をつくっているのだと思いました。

konate店内 絵本
店内には、手書きのメニューの他、パンにまつわる絵本も。お客様からのいただきものです。
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長く愛されるパンをつくり続けたい


そもそもパン職人になったきっかけは?と聞くと「たまたま紹介された仕事だったから」と。そんなひょんなきっかけからはじまったパンづくりではあったものの、勉強を重ね習った技術を反映して腕を磨いていきました。

「今では生活していく上での武器になりました。自分にとっての生業です」。

宮本さんはパンづくりを続けて行く中で、思うことがありました。
「新しい商品が生まれては消え、また生まれての繰り返しをたくさん見てきました。」そのような現場をみてきたからなのか、今の目標は、『はやりすたりに流されない、何年先も長く愛される商品をつくり続けていく』こと。

子どものころに食べていたパンを大人になってまた食べに来てくれたり、自分の子どもを連れてくるようになってくれたり、出来れば何世代にも愛される「当たり前」のパンになれたらいいなと言います。

地域の人に愛されるおいしさを追い求め続ける「いつものパン」のこれからが楽しみです。

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BAKERY KONATE(コナテ)

住所:いすみ市和泉3088-4
TEL:0470-87-8383
定休日:日・隔月月曜日
駐車場:10台

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