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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

スタッフオススメ特情報

第23回 いすみ“朝市”巡りその3
大原八幡朝市

文章・写真:重野藍子
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JR外房線大原駅前に長く続く商店街。その商店街の南側に、大原八幡神社があります。
広い境内と大きな木を有し、昔から氏子をはじめ人々が集う神社です。
特に「大原はだか祭り」の時は、熱気を帯びた賑わいを見せます。

その大原八幡様で、毎月「3」と「8」のつく日に行われる朝市に行ってきました。

大原八幡神社

江戸時代初期から続く朝市

八幡様入り口大原の朝市は、寛永元年(1624年)ごろ、江戸時代初期から行われていたようです。
古くから現在の中央商店街通りの北町・仲町・南町に、順次日を定めて開かれていたものが、交通事情の悪化や事故防止などの事情から、現在行われている大原八幡神社の境内に移され、現在に至ります。

大原駅を背にして商店街を左方向、御宿方面へ徒歩で10分弱。左折の目印は信号と「土屋外科内科」の看板。左手に大きな木が立ち並ぶ神社が見えてきます。

朝市の日には神社境内にお店が8〜10店舗ほど軒を連ねます。
その時旬のお野菜、お花、お漬物、お惣菜など。

出店する方もいろいろなところからやってきます。
勝浦の朝市にも出しているおばあちゃん、東浪見から来る梨農園のおばあちゃん、御宿の朝市にも出しているおばちゃん、日在からリヤカーを押してやってくるおばあちゃん。いすみ市内や近辺の朝市にほとんど休みなしで出ているという金物屋のおじちゃん。

花売りのおばさん 金物屋のおじさん
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おしゃべりを楽しむ

八幡様の朝市朝市での楽しみは、出店している方とのおしゃべり。

一たび挨拶を交わせば「花買ってくんなぉ〜」から始まり、「どっからきたの」、「ひとりもんかい?」、「はよぉ結婚しねっば」とか、このあたりのお母さんたち節が炸裂します。

会話を楽しみながらお買いものすることになりますから、時間はたっぷりとってくださいね。
よく晴れた日に日向ぼっこしながら、この野菜たちがどう作られたのか とか、この野菜はこう料理するとおいしいとか、お話を聞く。

夏にはナスやキュウリ、トマトが、冬になるとホウレンソウ、大根、白菜などのほか、干物などの海産物も並び、朝市に来ると季節を感じることができます。

東浪見から来る梨園のおばあちゃんはいつも気になるものを置いていて、私のお気に入りのお店。

夏には小ぶりのかわいいリンゴ(千葉県でもリンゴがとれるんですね!甘酸っぱくて懐かしい味でした)、冬には手作りのこんにゃく。この辺りの農家ではこんにゃくの手作りも珍しくはないそうですが、農家さんの日常はなかなか知りえないところ。

朝市では、「伝統的な農家の生活」、「おばあちゃんのなんでも手作りライフ」を垣間見ることができます。

苅谷の朝市 苅谷の朝市・海産物屋さん

「俺はこの辺の情報屋だからよ。」という金物屋のおじちゃん、朝市の名物おじちゃんです。

竹割器この金物屋さんはいすみ市内の朝市と大多喜の朝市をほとんど休みなく回っているそう。
金物屋さんには、聞かないと用途のわからない面白そうなものがいっぱい。

例えばこちら。
これは、竹を縦に6等分に割る道具。竹林の多いこの地域ならではです。
この金物屋さん、おしゃべり好きの聞き上手。
ついつい長話しながら、「この包丁で梨剥いてごらん。いい切れ味だよ!」なんてちゃっかり営業も。梨を剥いてみんなで座って食べながら、またおしゃべり。そして他の出店者の方にもおすそ分け

朝市は、お客さんと出店者の方の垣根が低いように感じます。
昔から、朝市では変わらずこういうスタイルで物の売り買いがされていたんだろうな と連想させる一コマでした。

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旬を楽しむ

大原八幡神社朝市も、昔は神社の境内に入りきらないくらいお店が並んでいたそう。
野菜や魚をはじめ、乾物屋、衣料品店、雑貨など、さながらお祭りのようだったと、50年近く(!)出店を続けているおじいさんは言います。

大原八幡朝市 大原八幡朝市

出店される方はほとんどの方が何十年も出店されているベテラン。
客足も年々減るものの、「それでも来てくれるお客さんのために、店を出さないわけにはいかない」と、自家産の農産物を持って足を運び続けています。

スーパーに行けば何でも揃ってしまう昨今。
朝市では、スーパーのように何でもそろうことはありませんが、その時の「旬」を知るのには最適な場所です。
作った人と顔を合わせて買うことができるのもいいところ。「買い物に行く」というよりも、「遊びに行く」という感覚で朝市を覗いてみるのも楽しいですよ。

菊の花【こんな飾り方しました】
お花屋さんで購入した菊の花。
仏壇用に使う方が多いんでしょうが、私は花を摘んでお皿に活けてみました。
色がカラフルなので、テーブルのアクセントに活躍してくれました。
菊の花は長持ちするので重宝です。

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大原八幡朝市

【開催日】
毎月3と8の付く日(午前中)

【場所】
大原八幡神社(千葉県いすみ市大原8637)
JR外房線大原駅より徒歩5分


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